LIVIN' IN PARIS

M-65

date: 2018.05.30 category: FASHION author:

前々回の東京滞在中に立ち寄った祐天寺の古着屋にて。

At a vintage shop in Yutenji while I was in Japan this spring.

「おお、M-65パーカじゃん。しかもデッドストック」

「サイズXL?デカすぎるかな・・・」

(以上全て独り言です)

 

でもいざ着てみるとそのデカすぎ感が気持ち良くて思わず購入。

I thought XL was too big for me, but when I tried it on, this big size is very confortable and I bought it.

ご存じない方に補足説明をさせて頂くと、M-65パーカは極寒冷地用のコートでして、フィールドジャケットの上に着る事を想定しつつ、さらにライナーを付ける事ができるので、サイズはかなり大きめな作りとなっております。

Sサイズでもまあまあデカいです。(すごく適当)

ライナー以外にもフードを取り付ける事ができ、その変形ロボ感が男心をくすぐります。

いわゆる「モッズパーカ」と呼ばれるアイテムでもあり(モッズを描いた有名な映画「さらば青春の光」で着ていたのはもう一世代前のM-51ですが)、日本人には「踊る大走査線」というドラマで主人公が着ていた「青島コート」という呼び名も有名です。

このドラマが放映されていた当時、僕はミリタリーショップでアルバイトをしており、その時に発売したHOUSTONという日本のメーカーが作った復刻版のM-51がバカ売れしたのを覚えています。

M-51の実物は当時既に希少でしたが、M-65は年代が新しいということもあり、まだまだタマ数が多かったように思います。

ちなみにバカ売れしたM-51パーカですが、「青島感」(コスプレ感)が強く出てしまうので、街で着用するにはかなりの勇気が必要だったのではないでしょうか・・・

今となっては誰も青島とは思わないだろう(しかもフード無しだしサイズデカすぎならなおさら)と思い、ちょっと敬遠していたアイテムを取り入れてみることにしました。

タグを見ると1984年製だと分かります。

比較的新しいとはいっても30年以上前なんですね。

 

M-65にはもう一つ思い出があり、中学生の時に購入した初めてのミリタリーアイテムがM-65フィールドジャケットでした。

当時はフライトジャケットのMA-1が流行っており、そこでALPHA社の存在を知りました。

周りとは違うものが着たいという気持ちからMA-1は避け、その横にあったALPHAの緑色のジャケットを購入。

その時は知ってるメーカーだからというだけで購入し、後からM-65というモデル名を知りました。

今思えばそれが自分にとってのファッションの入口だったのかも・・・とか語りたくなりますが、きっと気のせいですね。

 

ずいぶん前に知人にあげてしまいましたが、今また着たいかもなんて思います。

それくらいM-65パーカの調子が良いのですが、きっとジャケットの方は似合わないんだろうな、とも思います・・・

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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