昨日の続きです。
本展示は1997年から2003年までMartin MargielaがHERMÈSで手掛けたデザインと、自身のブランドでのコレクションを対比させていく内容です。
The content of this exhibition is a contrast of the collections between his own brand and what he made in HERMÈS from 1997 to 2003.
言うまでもなく、オレンジがHERMÈSで白がMaison Martin Margielaの作品です。
一見すると全く違っていそうな両者ですが、実はとても親和性が高かったのではと思ってしまう程、違和感がありません。
Maison Martin Margielaのコレクションのデザインを削ぎ落していって、さらに洗練させたのがこのHERMÈSのコレクションなのだと感じます。
以前行ったMartin Margielaの展示も素晴らしかったのですが、それとは別のベクトルで楽しめました。
「革新」と「圧倒的な上質」が同居している感じ。
It was like “innovation” and “overwhelming high-quality” live in the same place.
Maison Martin Margielaでも革新的なデザインを丁寧な手仕事が支えていましたが、HERMÈSのコレクションでは更に上の高いクオリティの仕事を目にする事ができます。
ダッフルコート風のコートに使われているベルトの一本ずつがHERMÈSの職人によるもの、と聞けば想像できるでしょうか。
それらが手に届くほどの距離で見る事ができるのは、とても素晴らしい体験です。
彼が手掛けていたのはウィメンズのコレクションのみなので、自分では着る事ができませんが（とは言え前合わせがないものもありますし、シルエットが中世的なのでサイズが合えば男性でも着られます）、こんな服を着ている女性がいたら素敵すぎるなと思わずにはいられませんでした。
まだしばらくの間はやっているので、Parisにいらっしゃる方はこちらの展示とセットで行かれる事をお奨めします。
Seki
MARGIELA, LES ANNÉES HERMÈS
107 Rue de Rivoli, 75001 Paris
Until 2 September 2018
