彼にデニムの裾上げを初めて依頼したのが3年前。
I’ve met him 3 years ago.
自宅に古いUnion Specialのミシンを持ち込んでスタートしたリペアサービスも、少しずつ規模と知名度を拡大していき、ついにショップを構えるまでになりました。
この前までいた16区から離れ、ショップをオープンしたのはソルボンヌ大学のほど近く。
「左岸(Rive gauche)」と呼ばれるこの地域は、古き良きParisが残る落ち着いた雰囲気が特徴です。
He chose the location of his shop in Rive gauche. Congratulations!
店内の半分はアトリエとなっていて、奥には整備されたミシンが並びます。
この日もちょうどお直しのお客さんが来ており、対応に忙しそうでした。
裾上げなどの修理だけではなく、シルエット変更なども受け付けているようです。
そして修理を待つ、たくさんのデニムたち。
こういう光景を「美しい」と感じるのは僕だけではないはず。
物が溢れて、なんでも気軽に買えてしまう使い捨て文化の現代だからこそ、こうして直しながら物を愛用していくという事に大きな魅力があると思います。
そしてショップオープンのタイミングで立ち上がったSuper Stitchオリジナルのデニム。
日本の某有名デニムファクトリーに依頼しており、品質は折り紙つきです。
素材はもちろんですが、縫い糸の品番や、パーツ毎のステッチの間隔などを細かく指定し、数々のデニムを手がけてきた縫製工場の社長をもってしても「ここまでこだわるブランドは最近少ないので久しぶりに楽しい仕事だった」と言わしめるほど。
まずは100本限定の入荷でしたが、サイズによっては既に完売しており、僕も購入する事はできませんでした・・・涙
他のデニムブランドにない特徴としては、裾はスラックスのように未仕上げの状態で販売されていて、お客さんが来店した際に採寸しその場で裾上げをしてお渡しするというなんともスペシャルな販売方法です。
今のところ日本で購入する事はできませんが、いつか買えるようにしたいなんて言っていました。
しばらく海外旅行は難しい状況ではありますが、Parisに来たら必ず立ち寄って欲しいショップがまた一つ増えました。
Seki
13 Rue Racine 75006 Paris