LIVIN' IN PARIS

T&S “BEIGE”

date: 2022.04.18 category: FASHION author:

T&Sの説明をもう一度おさらいで。

 

藤内さん(T)と、関(S)が作った、旅をして(Travel)滞在する(Stay)ための洋服。

The concept of the brand is “Travel & Stay”.

 

こんな時代でも(だからこそ)、移動する価値は益々高まり、それに必要な気持ちの上がる服を作ろうとスタートしました。

移動するだけでなく、その場所に滞在する時にも快適に過ごせるように。

To make you feel comfortable not only when you travel around, but also when you stay in a place.

そんな機能とデザインを盛り込んでいます。

 

第一弾は3種類の異なる「黒い」素材でスーツを作りましたが、今回は春と夏に最適なコットン/シルクの生地で。

タテ糸がコットンでヨコ糸がスパンシルク。

素材の説明はこちらにも書いてありますので、ご一読ください。

 

実はこの生地は第一弾のスーツを作るときから見ていて、スーツの後はシャツをこの生地で作れたら良さそうだね、なんて話していたのですが、第一弾のスーツの完成度があまりにも高かったのでやっぱりこの生地で同じスーツが欲しいな、なんて僕の我が儘で作ってもらいました。

結果的にはシャツみたいに羽織れる軽いジャケットとトラウザーズができました。

前回のお披露目を名古屋のDhalで開催した時に女性のお客様がとっても多かったので、今回はサイズ1を作っています。

リラックスしたスーツをセンス良く着る女性なんて素敵ですよね。

内側にあるトラベルポケットなどのディテールは前回のものをそのまま採用しているので、ポケットが少なくなる夏場にも重宝します。

ぱっと見はポケットがたくさんあるように見えないのも特徴です。

いかにも旅仕様、って感じにはしたくなかったので、普段着としても違和感ないように仕上げました。

 

国内移動の新幹線(ベージュ)でもフランスとの往復の飛行機(ブラック)でもこのスーツを着ていましたが、機能性は申し分なし。

そして僕の希望だった天然繊維の気持ちよさ。

こればっかりは化繊には出せないと思います。

 

縫製後に霧吹きで湿らせて自然なシワと縮みを先に出しています。

洗濯機で洗うと脱水の際のシワが結構強く付くので、手洗いが良いかも。

僕はネットに入れて脱水時間を短くして、シワを伸ばしながら干しています。

この感じなら旅先に手洗いしても一晩で乾くんじゃないかな。

 

着ると笑顔になるほどの気持ちよさは是非とも体感して欲しいなって思います。

天気の良い晴れた一日をこんな気持ちの良いスーツで過ごすことのできる贅沢。

 

服でも空間でも、そしてもちろん人でも、「気持ち良い」っていうのが自分の中でとても重要な基準です。

この「気持ち良い」というのは服だったら素材の手触りが良いとかそういうことだけじゃなくって、パズルみたいにピタッとハマる感覚があるのが大事です。

例えばライカのカメラは「気持ち良い」んです。

歴史のあるプロダクトと比べるのもどうかと思いますが、このT&Sもそういう存在になれたらって思っています。

 

しばらくイベントの予定はないのですが、TOHNAI LABO SHOPにて購入できます。

自信作ですので、是非ご覧ください。

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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