LIVIN' IN PARIS

Comme Des Garçons Homme Deux

date: 2022.05.23 category: FASHION author:

皆大好きコムデギャルソン。

特にファッション業界では言うまでもなく絶対的な存在です。

僕にとっては、そんな風潮に反発したくて今までずっと避けてきたブランド。

 

全身で着ている人を格好良いと思ったことはないけれど、自分も歳を取ったら似合うのかな?なんて漠然とは思っていました。

一昨年、名古屋のDhalで出会った一人の女性。

その方がとても格好良いネイビーのショートジャケットを着ていました。

「どこのジャケットですか?」

と聞くと、30年前に購入したギャルソンのものだそう。

それが「ポリ縮」という有名なシリーズで、ポリエステルの素材を縫製後に縮絨加工したものだと知りました。

その女性の着こなしもあったとは思いつつジャケットの格好良さに魅了されましたが、その時は自分が欲しいとまでは思いませんでした。

 

そして昨年の春。

買い物でもしようと青山エリアのいろいろなショップを見ていると、なんだかお腹いっぱいな気持ちになりました。

そんな時にふと入ったギャルソンの青山店で見た服たちが、僕の目にはとても新鮮に写ったのです。

そこで購入した人生初のギャルソンが、この写真の・・・ものではなく、同じポリ縮の型違い。

このジャケットは昨年の夏にセットアップで購入したもので、基本的には同じ黒のポリエステルです。

天然繊維の方が好きなのですが、洗濯しても取れない不規則に入ったシワが面白い雰囲気なので気に入っています。

その逆で着用によるシワは付かないというのも有り難いです。

 

熱で歪んだボタンも特徴です。(縫製時にボタンを付けてからの加工でこうなっているのか、ボタンだけ別で加工して最後に付けているのかは分かりませんが)

一見すると普通の黒いスーツなのにちょっと面白い感じになるのでカジュアルによく着ています。

黒い生地に明るめの茶色のボタンというのも、良い雰囲気を作るのに一役買っているのかなって思ったり。

ギャルソンの服は(自分が実際そうであったように)過度なデザインばかりに目が行きがちですが、ベーシックを抑えて変化させるデザインは改めて凄いなと思います。

 

ボタンと同じ理由でタグも古着みたいでなんだか格好良いんです。

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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