LIVIN' IN PARIS

After a week

date: 2022.09.12 category: PARIS author:

PARKS Parisが再開して一週間。

朝晩は寒くなってきて、そろそろニットやジャケットが着られる季節になってきました。

毎年同じような格好をしつつも、少しだけ今の気分を入れて(自分の中では)違う着こなしを取り入れるようにしています。

 

よく思うのは、Parisで着たい服と東京で着たい服が違うことです。

街に似合う、というのは普段から意識していることなのですが、それが二つの都市だと結構違うんだなって感じています。

東京にいる方がお洒落をしたくなるとも言えますね。

Parisではもっと日常的な上品さを意識しているかもしれません。

同じような着こなしをしていても街への溶け込み方が違う気がするので、そこを微調整していくという感じでしょうか。

 

あと最近考えているのは今後のプロジェクトのこと。

Anonymousのアイテムを全然作れていないので、何か作りたいなと思いつつ、最近は物の良さを語りすぎる風潮にちょっと疲れてしまってもいます。

今まで散々語ってきて何を言っているんだって感じですが、どこもかしこも「最高級」とか「最強」とか言いすぎていないでしょうか。

物の良さを語ること自体は悪いことではないと思いますが、必要以上に煽るのもちょっと違うかもな・・・なんてことも考えてしまいます。

間違いない物が求められる世の中だから、そういう煽り方がビジネス的には正解なのでしょうがどうなのでしょう。

 

もうちょっと感覚的な部分に訴えかけるような紹介をしていけたらなって思いつつも、それってなかなか伝わりづらい部分でもあるから難しいんだよなとも思ったり。

素材や縫製が良いのはもちろんなんですけど、そこを超える何かを伝えたい。

クオリティとか言っているけど、それ以前に今後小さい規模のブランドは洋服を作る工場を探すのが本当に難しくなってくると思います。

 

そう言う意味では僕が仕事をさせてもらっているCIOTAやCaleは自社工場を持っているので、そこは今後さらに強みとなっていくでしょうね。

それ以外は一部の人気ブランドか、大手ブランドしか残っていかない未来になりそうなので、そこも今から考えて動いていかないとまずいだろうなと思っています。

 

東京にいると毎日すごいスピードで時間が過ぎ去っていくので、Parisに戻ってくると少しゆっくりとした時間の中で、色々と考えています。

別にネガティブな話がしたいわけでもなく、もちろん基本はファッションと洋服を楽しむためなので、そこを忘れずに自分にできることを考えていきたいと思っています。

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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