この日は歴史ある合同展のTranoiへ。
20年来の友人が数シーズン前からアジア地区のリージョナルマネージャーをやっているので、挨拶がてら見てきました。
Tranoiと言えば10年前は黒い服ばかりで、サルエルパンツやアシンメトリーなカットソー、そして洗い加工をかけたレザージャケットなんてのが定番で、来ているバイヤーたちが全員そんな格好だったので、僕は随分と浮いていました。
日本のベーシックなファッションと言えばデニムやスウェットなどアメカジがベースになっているかと思いますが、ヨーロッパのファッション業界人のベーシックはむしろこっちなのかと衝撃を受けたのを覚えています。
そう思えるくらい当時は出展ブランドも多く、それを求めるバイヤーもまた多かったのです。
時代の変化とともに前述したようなファッションの方は随分と少数派になり、Tranoiも方向転換をこの10年で探っているように感じます。
久しぶりに行って思ったのは、黒い服こそ少なくなりましたがやはり他の合同展よりもファッション色は強いですね。
少しずつフィジカルな展示会が戻ってきているとは言え、まだまだ出展者は少ないので他の2つのショールームと合同での開催になっていました。
会場は駐車場を利用していて、こういうロケーションの面白さはParisならではだと思います。
上のフロアでは次のショーの準備中だったのを覗き見してきました。
このショーの写真とは関係ないのですが、合同展に出展しているブランドはどこも完成度が高いので、出展ブースにいるだけではピックアップされるのが難しい時代になってきたのかもしれません。
バイヤーにとっても、たくさんの出展ブランドの中から少しの差異を感じ取っていくのはなかなか大変な作業だな、なんて思いながら会場を後にしました。
Seki