モンパルナスのMusée Bourdelleで開催中のBALENCIAGA L’œuvre au noir展に行ってきました。
僕はファッションの批評家でもないので、難しい事は書けませんが、非常に興味深い展覧会でした。
I’m not a fashion journalist therefore I cannot write anything professionally, but BALENCIAGA L’œuvre au noir was very interesting for me.
最近ではVETEMENTSのDemna Gvasaliaが手掛けるようになって何かと話題のBALENCIAGAですが、今回の展示は1940-1960年代の作品が中心となっています。
創業者でデザイナーのクリストバル・バレンシアガさんってスペインの方だったんですね、と今日の展示の説明で初めて知るくらい、ブランドに対して無知だったのですが、クチュール界の建築家(Wikipediaより)と呼ばれていただけあって、今回の会場とのマッチングは面白いと感じました。
というのも、会場となったMusée Bourdelleはフランスの彫刻家である、Antoine Bourdelleの自宅兼アトリエだった場所を改装した美術館で、今回の展示は彼の手掛けた無数の彫刻とともにBALENCIAGAの作品が配置されている、というものだったからなのです。
自然光がたっぷり入る気持ちの良い空間を後にし、メインの展示室を見に地下へと向かいます。
彫刻は主にブロンズで、19世紀の終わりから20世紀の始まりにかけての作品と、20世紀を代表するデザイナーの作品とが醸し出す静かな迫力に圧倒されます。
展覧会のタイトル通り、黒の作品が並びますが、一部、黒に色を使っている作品が。
1967年の作品ですが、現在の最新コレクションと言われても納得するくらい、色褪せない魅力があります。
This was made in 1967, but still very attractive like the latest collections.
そして、デザイナーがホテルのメモ帳の切れ端などに走り書きしたデザイン画の展示もあり、個人的には一番興味深かったです。
メインの展示室以外にも、いくつかの小部屋があり、それらを巡る楽しさもあります。
彫刻に混じって、帽子の作品が並びます。
もちろん作品も素晴らしいのですが、建物自体の雰囲気も良いので、ちょっとした散歩感覚で訪れるのも良いかもしれません。
2階がテラスになっていて、そこの開放感も気持ちが良いです。(特にこれからの季節は)
7月16日まで開催していますので、Parisに来られる方には是非お薦めです。
Seki
BALENCIAGA L’œuvre au noir
Until 16th of July
18 Rue Antoine Bourdelle, 75015 Paris