この冬、というか今年に入ってから何故だかたくさん着ているMICHAEL TAPIAのジャケット。
Somehow I often wear this MICHAEL TAPIA’s jacket from the beginning of this year.
MICHAEL TAPIAは美しいトラウザーズだけをコレクションで発表してから、様々なテイストの時期(カジュアルめだったり、テーラードばっかりだったり)を経て、今はLAを拠点にTAPIA LOS ANGELSという名義で活躍しています。
様々なテイストと言っても、根底にあるのは「上品」さ。
その中でも個人的には、2008年頃のカジュアルウェアを中心に作っていた時期が、上品さと程よく力の抜けた感じのバランスが良く、とても好みです。
Especially they made casual wear around 2008 which I still love.
このウールのジャケットもそんな時期の作品で、当時の自分には目玉が飛び出るくらい高い買い物だったのを覚えています。
10年前、トラディショナルなアイテムには興味がなかったため、FILSONのマッキノークルーザーも知らずにこのジャケットと出会い、好きになりました。
「すごい!背中にポケットがある!」
ってな感じです。
あと写真を撮っていないのですが、絶妙な作り方の内ポケが付いており、ポケット好きになったきっかけのジャケットでもあります。
裏地も付いていないし、特別防寒性に優れているわけでもないのですが、なんだか愛着があって毎年気がつくと袖を通しています。
あとSサイズ表記なのにかなり大きめで、僕がパーカーの上から着ても緩く感じるほど。
でもアウターになるほどの厚さではないのがちょうど良く、ミドルレイヤーとしてコートの中に入れると最高なのです。
今週はだいぶ暖かくなったので、コートを脱いでレザーを重ねるくらいが気持ち良い。
そう言えば、10年前にショップで会った女性スタイリストに、このジャケットを着ている姿を
「ペンション経営しているおじさんみたい」
と言われたのを思い出しました。
「確かに・・・」という感じのチェック柄ですよね。
そして元ネタ=森林事業者の着るジャケット、という事を考慮すると彼女の言った
「ペンション経営」というのも山つながりであながち遠くなかったのかも・・・
こんな色あわせしていたらますます「おじさん感」が加速してしまいますが、その野暮ったさも嫌いじゃなかったり。
とは言え、10年前と違って「リアルおじさん」なので、コスプレ(ペンションの?)にならないようには気をつけたいものです・・・
Seki