(OVERGARMENTS) とタグに書いてあるように、アウターウェアを中心に展開しているブランド。
以前から名前を知ってはいたものの、実際に袖を通してみるのは初めて。
デザイナーの藤内さんは、MHLの立ち上げからメインのデザイナーとしてブランドを躍進させた張本人。
あのMARGARET HOWELLご本人も藤内さんの実力に一目置いているという、恐ろしい(褒め言葉)人物です。
思い返してみると、当時スタートしたばかりのMHLは僕の周りの感度の高い方は皆注目していて、そのバランスの良さに驚かされました。
藤内さんはとにかく素材の鬼(褒め言葉)で、「見たこともない珍しい柄」とか分かりやすいものではなく、「一見普通に見えて探すと絶対に見つからない」日常に根ざした機能性のある素材を開発しています。
初めてお会いした時には僕の好きなMARGARETのシャツを題材に、ヨーロッパと日本の生地の違いについての話をして頂き、とても勉強になったのを覚えています。
このシャツも滑らかでスルッとしているのに、しなやかさと膨らみのある本当に気持ちの良い生地を使っています。
言うなればヨーロッパの生地の甘さと、日本の生地の強さが同居している感じですかね。
そしてディテールは(MARGARETへのオマージュを感じさせる)一般的なシャツよりも大きめのボタンに、かなり大きくとられたポケット(ここは個人的に重要)が特徴的です。
襟の雰囲気も独特で、形が定まらない感じが緩さとこなれ感を演出してくれます。
カジュアルに一枚で着るには最高の一枚かと。
What a perfect shirt to wear simply for your casual day.
S Hで自分の理想のシャツを作ろうとしていますが、そうすると他のブランドのシャツの良いところが目につくようになって、今までより楽しくシャツと付き合えるようになったのかもしれません。
Since I started my shirt brand S H, I’ve been enjoying shirts of other brands more than before.
Seki