LIVIN' IN PARIS

Bawa

date: 2022.01.26 category: FASHION author:

日本のシューズブランドpremio gordoと一緒に作ったプレーントゥシューズ。

僕はpremio gordoに高品質で端正な革靴を作る印象を持っていたのですが、自分で履くならもう少しクラシックに寄せてみたいな、なんておこがましくも思っていました。

インラインにはVチップやローファーがあったので、基本となるシンプルなプレーントゥを一緒に作るのはどうでしょうか、と提案させてもらいました。

(プレーントゥが必ずしも革靴の基本という訳でもないのがまた面白いところなのですが)

 

premio gordoの靴を製作する浅草の工房の片隅に置いてあった年代もブランドも不明のプレーントゥシューズ。

これをベースに木型を作ることにしました。

ビンテージのサービスシューズのような雰囲気を持ちながらエレガントさも合わせ持つ。

カジュアルに履けるのに上品、というバランスに仕上げてもらっています。

 

アッパーはイタリアのベジタブルタンニンレザー。

ちょっと色が浅いというか真っ黒よりも墨黒のような印象を持っています。

サンプルもこれで3回目。

2回目と3回目の違いはこちらを見ると一目瞭然。

同じ木型でもこんなに違うんだなと勉強になります。

革靴は好きでたくさん履いてきましたが、こうして製作に関わらせて頂くと難しさと面白さを同時に感じています。

 

そういえば先日雑誌の取材があり、その日に着ていた服などを答えていたらほとんど全てが自分が何かしら関わっているブランドのものでした。

自分が好きでお仕事をさせてもらっているブランドやプロダクトばかりなので、自分のワードローブがそうなるのは当然といえばそうなのですが・・・

 

今回のプレーントゥは革靴好きだけではなく、革靴ってちょっと苦手だなって方にも履いてもらえるようなバランスに仕上げています。

デニムなどのカジュアルスタイルにはもちろん、ちょっとかしこまったシーン(ジャケパンスタイルでのディナー)なんかでも活躍してくれると思います。

オイルをたっぷり染み込ませたソールの柔らかさ、レザーソールならではの軽さなど、使いやすさも考え抜かれた一足です。

そして何より美しい。(一番大切)

 

クオリティを求めた結果お値段はどうしても高くなってしまうのですが、トレンドに関係ないデザインなので、長く履いていただければ元は取れるかと。

と、言いながら僕はたくさんの革靴を毎年買ってしまうので、コスパは悪い方ですが・・・

 

4月発売予定です。

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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