前回ご紹介したMochizuki君にフィレンツェを案内してもらいました。
彼のアトリエがあるエリアはOltrarno(オルトラルノ)と呼ばれていて、これは街の中心を流れるアルノ河の左岸を指します。
ParisでいうRive gaucheと同じなんですが、やはりパリと同様なのは中心部は右岸側に位置する事、右岸はわざわざ呼ばないけど、左岸は特別な親しみを込めてそう呼ぶ事などがあげられます。
トップ画像にあるような狭い路地(フィレンツェには本当に同じような狭い路地が多い)を抜けていった所にそのアトリエはあります。
中に入ると超絶センスの良い空間が広がっていました。
更に奥には中庭が・・・
入り口の佇まいからは想像できない奥行きです。
ここはDimitri Villoresi Bagsのアトリエ兼ショップです。
全てが彼の手によって造り出されるオールハンドメイドのレザーブランドです。
革本来の特性を活かしたバッグが中心のラインナップです。
Mochizuki君と一緒に訪ねると彼はワインを買いに行き、その後ゆっくりと時間をかけてブランドやレザーやこの工房の事を話してくれました。
僕が作業をしている所を見たいとお願いをすると、快く。
やはり職人の手は美しいと見惚れてしまいます。
そうして完成したこちらのケース。
バナナと名付けられた眼鏡ケースです。
(実は自分用にちゃっかり革の色とステッチまで選ばせて頂いちゃいました)
作業している時に気になった彼の左手。
60年代のLONGINESと30年代の指輪を自作のレザーバングルでまとめるという素晴らしすぎるセンス・・・
彼が話の中で ‘Bottega’(工房)という単語を何度も使っていたのが印象的でした。
この場所はショップではなく工房だと。
この空間で過ごす時間を含めて彼の商品の価値になるのだなと感じました。
イタリアものは今まで買った事がなく、むしろ敬遠していた節もあるのですが、この体験を機に強く興味を惹かれています・・・
I felt the quality of his product includes his time spending in this Bottega (factory).
I haven’t bought Italian things so often, moreover, I have refused them in a way. But to be honest, I am fascinated by them through this experience…
昼休みが長かったり、留守にしている時間もありますが、フィレンツェでの超おすすめスポットです。
Seki
Dimitri Villoresi Bags
Via dell’Ardiglione 22, 50124 Firenze
TEL +39 3664534867