LIVIN' IN PARIS

DE BONNE FACTURE

date: 2017.01.18 category: FASHION author:

前回(と言っても年をまたいでしまいましたが)紹介したMELTに続き、今回もフランスのブランドです。

何度目かのParis出張の際、とあるショップにて美しいコートが一着置いてあり、それがDE BONNE FACTUREとの出会いでした。

その後、コンタクトを取り、アトリエにお邪魔して前職での取引がスタートしました。

デザイナーはParis出身の女性で、女性が作る紳士服という個人的にはとても好みな服だったのですが、今まで何を買おうか迷いながら結局買えずじまいで、この冬ようやくブルゾンとシャツを手に入れました。

シンプルなアイテムが多いですが、どれも女性デザイナーらしい繊細があります。

メンズのベーシックを女性が作る事によりタフになり過ぎない、堅くなり過ぎない、という仕上がりになっています。

もちろん、彼女のセンスがあっての事ですので、女性なら誰でも良いという訳ではもちろんないのですが・・・

余談ですが、デザイナーのDeborahは元々はHermèsのプロダクションマネージャー(デザイナーのイメージを実際に形にする)をやっていたので、シンプルで上質な物作りは最も得意とするところです。

そして写真はないのですが、彼女の着こなしもメンズライクで普段からとても素敵なのです。

どういった人(センスや着こなし)が作っているかというのは、やはりとても気になりますよね。

このブルゾンの素材はカシミヤの入ったウールで、目が詰まっているのにソフトで、暖かく気持ちが良いです。

ジップアップのブルゾンなんて久しぶりです。

このパーカーキャップという、今までの自分にはないチョイスを合わせて着ています。

 

そしてもう一点はシャツ。

これは確か日本の生地だったと思います。

彼女はシャツに日本の生地を使う事が多く、このストライプのオックスもハリがありながらも厚すぎないので洗って着ると気持ちが良いです。

 

ここまで書いていて思うのは、やはり気持ち良さって重要だなと思います。

機能性を求めた服も素晴らしいですが、やはり普段使う物なので気持ちよさの方が優先されると僕は考えています。

Of course functional clothes are nice and impressive, however, I rather think the comfort is more important for daily life.

靴にも同じ事が言えるので、Aldenの登場回数が増えてしまうのかも・・・

 

ちょっと話が逸れましたが、DE BONNE FACTUREでは縫製された工場がタグに記載されています。

以前のインタビューで語られていますが、フランスの「どこの工場」で「誰」が作っているかに重点を置いていると言えます。

初めて見たコートも素材の美しさもさることながら、この工場名の書いてあるタグにも感銘を受けたのを覚えています。

 

(特に日本では)どうしても価格は高くなってしまいますが、ワードローブに一着ずつ買い足していきたくなるブランドです。

My ambition is to add DE BONNE FACTURE into my wardrobe every season.

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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