旅だけでなく日常でも最高のコート。
Not only for travelling, but also for daily.
と、初めから結論に至ってしまいましたが、それくらい素晴らしいコートです。
Such a splendid coat, this is.
このコートは中目黒のあるセレクトショップBEST PACKING STOREの手掛けるオリジナルブランド、その名もBEST PACK(コンセプトそのままで素晴らしい)の新作です。
BEST PACKING STOREは2013年にオープンしたのですが、その前の約10年間にWaingman Wassaというショップがリニューアルしてできたものです。
実は昔、短期間ですがWaingman Wassaでバイトしていた事もあり、懐かしい思い出です。
先月のファッションウィーク中にParisで会ったBEST PACKデザイナーが着ていたコートが気になり、「それどこの?」と聞くと、自分のブランドの新作だと言うので、試着させてもらい即決し日本から送ってもらいました。
ゴアテックスなどの機能素材の服は似合わない気がして敬遠してきましたが、このコートはベースの素材がコットンなので違和感無く着用できます。
そのコットンに撥水加工を施しつつ、3レイヤーという表地と裏地の間にフィルムを挟み、更に縫い目の裏側はシームテープを貼るという、完全防水仕様になっています。
そういった機能性を持たせつつも見た目は普通のロングコートというのが気に入っていますが、購入を即決したポイントは実は別にあります。
内側に携帯などが入るメッシュのポケットがクールなのですが、その横の長いジップを開けると・・・
巨大なポケットが口を開けます。
しかもこの仕様は左右両側に付きます。
極端に言うとポケットは多ければ多い程、大きければ大きい程良いと僕は思っているので、これを見た瞬間に「買う!」と言っていました。
iPad(持っていませんが)やノート、もちろんペンや携帯なども小分けポケットが付いており、これがあればバッグはいらないだろうな、というコートです。
以前雨が降っている時に購入したバゲットが濡れないようにポケットに入れてみたら、すっぽり入ったのでフランス生活にも最適かも(?)しれません。
iPad, notebook, pen, and of course mobile phone can be into the pockets, moreover, a baguette can also be in. (Perfect for a life in France?)
あとはスナップボタンもプラスチック製のものが付いており、着脱が硬くないのも良いです。金属製の硬いスナップだと繰り返し着脱するうちに生地を痛める事があり、最悪の場合は生地から外れてしまいます。(特にあまり厚手でない生地の場合)
フロントに付いているタブもECWCSパーカーを思わせるディテールで面白いです。
僕が10代の頃に初めて勤めたミリタリーショップがあるのですが、そこで働くスタッフは店長初め皆さん冬になるとECWCSパーカーを着込んでいたのを思い出します。
インナーには同じくアメリカ軍のフリースというコーディネートが真冬のレイヤードとして完璧だと教えてもらいました。(その当時はまだインナーダウンを着ている人はいなかったのです)
そんな記憶があったからか分かりませんが、このコートを着る時にもインナーをしっかり着込めば氷点下の気温でも快適に過ごせました。
ウールでもない、ダウンや中綿が入っていないのに、ここまで暖かいのは驚きでした。
素材が厚手ではないので、これから春のコートとして活躍してくれそうなのも嬉しいポイントです。
今のところ使っていて不便に感じるのは、襟のシルエットをシャープに保つ為に極薄手の素材の収納されたフードが、ファスナーに噛みやすいところです。
閉めるときだけでなく開ける時にも噛みやすいの、急な雨でフードを・・・なんて時に注意しないとすぐ噛みます。
僕も初めてフードを使用する際に思いっきり噛んでしまい、外すのに苦労しました。(結果フードに小さな穴が空いてしまい・・・)
あとはロングコートなのでコートの重量が少し感じられますが、疲れる程ではありません。
次回の出張時に空港でこのコートを颯爽と着こなす(ポケットからさっとパスポート取り出しちゃったりする)自分を想像しながら、今のところ街で普段使いしております・・・
Seki