すごく天気がよく、近所で蚤の市をやっていたので、散歩がてら行ってみた。
パリでは、クリニャンクールやヴァンブの他にも、毎週、どこかしらで蚤の市がたつ。どこでやっているか調べて、近くでやっていれば覗いてみることが多い。今回のは、saint-sebastien-froissart駅からBastille駅まで2駅分、ボーマルシェ大通り沿いにずらりと店が並んでいるので、けっこうな規模。
最初は、良いお皿とかフラワーベースがあれば~というくらいで、ぷらぷら歩いていたけれど、安いし、いいものが並んでいるので気が変わった。
家から徒歩3分だし、大きなものも運びやすい。ちょうど、椅子と小さなテーブルが欲しいと思っていたところだったから、割と真剣に眺めはじめた。
いくつか欲しいものをチェックして、蚤の市のはじっこまでついたとき、ふと目に飛び込んできたものがあった。
カメ。ひっくり返ったカメ。お皿やオブジェが無造作に入ったカゴの中に、ひっくり返ったカメが混じっている。
カメ好きとしては、放っておけず、元に戻してあげることにした。
目に留まったのもなにかの縁だし、1€くらいだったら買ってもいいかなと思いながら手に取った。
よく見ると、ドイツのシュタイフ製。ちゃんとボタンもついている。
聞けば、1950年代のものとのこと。
甲羅はソフビ。微妙なリアルさとぬいぐるみらしいかわいらしさに心惹かれた。
悩んだけれど、買うことにした。
値段交渉は失敗。買うオーラを出しすぎてしまった…。
他のシュタイフ(4匹)を奥から出してきて、これ全部買ってくれたら、カメあげるわ~と言われた。むー。
それでも、その出会いがうれしくて、帰ってカメをお風呂に入れようとか考えていたら、他の欲しかったもののことはすっかり忘れて、家路についていた。
いい買い物をした。
天秤式のはかりの写真が多いのは、友人が集めているからです…