パリの中華は意外と美味しいです。
中国人のかたがやっている店が多いので味は本格的だし、食材はフランスのもの。だから、パリの中華というのは「世界でここでしか食べられないもの」の1つだよなぁと思うのですが、観光で来た友人を連れていったことはまだありません。でも、パリに住んでいる友人とはよく行きます。
中でも、よく行く四川料理店があります。
その名も「DEUX FOIS PLUS DE PIMENT」。“唐辛子二倍”という意味で、その名のとおり辛くて辛い、中華のお店です。近い、安い、美味しいのでとても重宝しております。麻婆豆腐と具だくさんの辛いスープが名物。ごはんが進む系です。ランチは8€〜12€くらい。
注意書き。「適度に食べられる下さい」
フランス人は辛いものが苦手なはずなんですが、この店が大繁盛して、予約をしないと入れないことが多くなってしまいました。そんな折、ポンピドゥ・センターの近くに“唐辛子三倍”という意味の「TROIS FOIS PLUS DE PIMENT」というお店ができました。こちらは、山椒系の辛さが際立つ、麺類専門のお店です。担々麺と、汁なし担々麺が美味しい。このお店は予約をとらないので、いつも行列しています。
……さて、やっとこさ今日の本題です。
そして、3月に「CINQ FOIS PLUS DE PIMENT」(唐辛子五倍)という新店ができたとのことで早速行ってみました。
場所は「TROIS FOIS PLUS DE PIMENT」から徒歩2分ほど。五倍ってどんな辛さなんですか!? と勇んで行ってみると、なんだかおしゃれなカフェ風。今までのお店よりだいぶ広くて、辛いものが出てきそうな感じはありません。注文はiPad、カードも使えるし、ものすごい進化です。
メニューを見ると、バオ(小籠包的なもの)が看板メニューのようで、あとは 米麺とチャーハン、GUO KUIというお焼きのようなものがありました。飲茶風。
いくつか注文してみましたが、あんまり辛くなく、むしろ前からある二店のほうが五倍辛いです。まだできたばっかりだからか、味も前からある2つのほうが洗練されてると思いました。まだキッチンが安定してないのかも。これからに期待。
個人的には、中華はおしゃれな空間で食べるより、活気があって賑やかで、店員さんも若干塩対応…くらいのほうが好きなのですが、カフェのようなおしゃれな空間で、ゆっくり中華を楽しめるという意味では、パリでの新しい流れを作るお店かもしれません。
「CINQ FOIS PLUS DE PIMENT」
2 rue Bernard de Clairvaux 75003 Paris
+33 6 52 66 75 31