LIVIN' IN PARIS

Hender Scheme MIP-10

date: 2017.08.02 category: FASHION author:

最近は引きこもり気味で、当Blogのネタも不足しがちな今日この頃・・・

久しぶりに靴を紹介しようと思います。

僕が持っている革靴の中ではひと際異彩を放つこちらのお方。

Hender SchemeのMIP(Manual Industrial Products)-10です。

前職のショップでは長い事、取り扱ってきましたが、自分で持っているのはこの一足のみ。

MIPシリーズはずっと欲しいと思いつつ、毎回入荷から即完売を繰り返していたので自分の分まではなかなか回らず。

10作目は記念的な意味合いもあって、ショップ用とは別にオーダーをして手に入れました。

 

スニーカー好きな方はお分かりのように、MIP-10はこちらのオマージュモデルです。

毎シーズン一足ずつリリースされるMIPシリーズは、名作と呼ばれるスニーカーを革靴職人の手仕事で作り直すというもので、全てのパーツ(ソール等一部を除く)がレザーで作られているのが特徴です。

コンセプトだけ聞くと、誰でもできそうな感じがしてしまいますが、スニーカーと革靴の使われているパーツの素材や構造上の違いから、同じような見た目にするにはかなりの労力を割いていると予想できます。

このMIP-10も各パーツを表現する為に、複数の異なるレザーを用いています。

スニーカーではラバーやプラスチックが使われる箇所もありますが、それらもレザーで表現されている事に、初めて見たときは驚いたのを覚えています。

 

そしてヌメ革に市民権を持たせたのもHender Schemeの功績だと思います。

Hender Scheme以降、他の大手スニーカーブランドもこぞってヌメ革のモデルを発表しているのを見て、オマージュが本家に(非公式に)認められた事を感じました。

実際、某スニーカーブランドの本社スタッフも日本に来た時には、自社のモデルがベースになっているMIPを買い求めていたそうです。

とは言え、あくまでも非公式だったこのオマージュですが、このニュースによるとadidasとの公式のコラボレーションになるとの事。

ここまで高い完成度でデザインを追求していくと、本家も納得という事でしょうか。

Hender Schemeのトップページにもバナーで出ていますね。

 

という自分には関係のない話を書いてしまいましたが、このMIP-10めちゃくちゃ格好良いです。

特にジョーダンに憧れがある世代としては、この頃のデザイン(4~6あたり。個人的は7と8も)がツボというのもあります。

As I grew up in the generation of Michael Jordan, some designs made in those days (around 4 to 6 and also personally 7 and 8) attract me a lot.

Hender Schemeが手掛ける事によって、革靴の重厚感もプラスされ、プロダクトとしての完成度はもの凄く高いと思います。

シューレースはレザーから付属の平ヒモに変更しています。

その方が締めやすいのと、見た目がスニーカーに近くなって好みです。

ただ、紐が少し長いのが気になるので、2回結ぶ事で長さをかせいでいます。

 

そして、この格好良い靴、実は全く履いていません・・・

バッシュ(のボリューム)を履くスタイルではない為というのが一番大きいのでしょうが、ヌメ革というのも結構難しいんですよね。

もうちょっと日焼けしたら、ブラウン系の靴として合わせる事ができそうですが。

手に入れた3年前はカットオフしたデニムを合わせていましたが、そう言えば最近はカットオフしたデニムも穿かなくなりましたね・・・

 

その為、たまにクローゼットから出しては眺めて戻す、という靴になってしまっているので、これを機会に格好良い履き方を考えてみようと思う次第でございます・・・

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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