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date: 2022.09.06 category: PARKS PARIS author: SEKI
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春に名古屋のDhal Homesに行った時に一目惚れして購入したウッドのトレー。
PARKS Parisにディスプレイしていたら何人かのお客様から値段を聞かれたので、今回いくつか買わせて頂いて持って帰ってきました。
廃棄されるスケボーのデッキを重ねて削った作品は、専門外の僕が語るよりもオフィシャルの紹介文に語ってもらう方が良いかなと思い、以下に転載します。
それまで過ごした名古屋から三重の田舎へと移住した思春期真っ只中、
退屈に嫌気が差していた14歳の時に友人の誘いでスケボーと出会い熱中する。
16歳、スケボー熱が高じて、ランプを自作するために木工を始める。
17歳の時に、廃棄されるスケボーのデッキを勿体無く思い、当時乗っていたバイクのシートに流用しようとするも
加工の難しさから挫折。
以後、スケボースポットを求め津々浦々を回り、地に足の着いたパワフルなスケートスタイルを確立していくと共に、
山麓にある自宅で、木を削りコンクリートをこね、スケボーのセクションや小屋を自作しながら様々な経験を積んでいく。
スケボー歴も20年を数える30代中頃、幾本となく廃棄されるデッキの末路に使命感を感じ、再びデッキでの木工に着手。
現在に至るまで様々な試行錯誤を繰り返しながら、日常生活を彩る作品を作っている。
最後に本人の言葉で紹介文を締めくくることにする。
眠たくなるのほどの時間を使って
ただ単に木を
折って切って貼って削ってきただけ
続けるうちに何か見えてきた
それからも
折って切って貼って削って今に至る
これからも
折って切って貼って削っていくだろう
竹内 友有生
僕は服以外の作品について評価する立場にありませんが、自分が好きな服と同じで、そこに「心地よさ」があるかどうかは大切な基準かもしれません。
結局、自分が使いたいかどうか、って事になるんでしょうけど。
竹内さんの作品も初めて見た時に、「これは使ってみたい」って思ったからすぐに購入したんでした。
スケボーは日本発祥ではないけれど、この作品からは日本らしさを感じることができます。
木工だからかな。(短絡的な考えですみません)
でも昔お会いしたParisをベースにしている日本人の木の彫刻家にお会いした時、フランスでは石の彫刻家はいるけど、木を使うのは珍しい、みたいな話をしていました。
その時の記憶が残っているからかどうかは分かりませんが、木工の作品を見ると日本らしさを感じることが多いような気がします。
Parisの人たちの目に、竹内さんの作品がどのように写るのか楽しみな秋です。
Seki