僕が唯一買ってまで読みたい詩人、菅原敏さんの2021年の作品。
ちょっとキザで、ちょっと笑えて、でも美しい。
とても気持ちよく、自由に言葉を使う人だなという印象です。
表紙のカバーを外すと人肌のような滑らかな紙を使っていたり、ページ構成やレイアウトも凝っていて、読むたびに発見があります。
今日はどうしてこの本のことを書いているかと言いますと・・・
その菅原さんがParisに来ていたので、先日お会いしてきたのです。
何回かイベントなどでお会いした事はありましたが、ゆっくりお話しするのは初めて。
せっかくなので、ミーハー心全開でサインをお願いしてみると、「関さんは誕生日はいつですか?」と。
答えると「10月の3週目ですね」と言って、そのページにサインをしてくれました。
この詩集は四月から始まり、三月までの12ヶ月にそれぞれ4篇(4週)の詩が書いてあります。
サインをするページまで考えてくれるなんて、粋だなーと嬉しくなりました。
あとがきは袋綴じになっていて、開くと横には「菅原敏電話朗読室」の文字が。
書いてある番号に電話をかけると好きな詩を一編、朗読してくれるみたいです。
自動音声とかではなく、菅原さんご自身が出てくれるそうですよ。
こんな贅沢な遊び心がファンにはたまりませんよね。
詩なんて興味ないなって方にこそ、読んでもらいたい作品です。
やはり日本語って美しいな。
それでは皆様、素敵な週末をお過ごしください。
Seki