この季節になると様々な個人やメディアなどで「ベストバイ」なる企画がありますね。
ベストバイかはまだ分かりませんが、今年一番の大物はこのCOMOLIのカシミヤコートです。
COMOLIでは冬の定番として毎年発売されている(はず)のショールカラーコート。
カシミヤで織り上げた生地を起毛させていて、シャギードッグのニットのような毛足の長さと言えば伝わるでしょうか。
カシミヤの素材感と起毛感が相待って異次元の気持ち良さです。
初めてこのコートを見たのはデザイナーの小森さんが数年前にParisに着て来た時だったように思います。
「蚤の市と高級レストランのどちらでも成立するバランス」と言っていたような気が。
確かにこの素材感ならレストランはもちろんのこと、蚤の市の店主が着ていてもおかしくない雰囲気があります。
毛足が長いのですぐに毛玉になりそうですが、そのまま着ていくと毛玉が抜け落ちてフラットになっていくという経年変化の話も聞き、とても気になっていました。
そんなコートを数年越しに購入したのですが、想像してよりも素材の迫力が凄すぎてまだ数回しか着られていません。
今年になってParisの治安は悪化していると個人的な数回のトラブルから実感していまして、このコート着てたら目立つしな・・・と躊躇しています。
あとは先週のParisが寒すぎたので、フード付き+ロングのコートでしか氷点下を乗り切れなかったというのもあります。
今週は少し暖かくなったのですが、ずっと雨なんですよね。
雨の日に気にせずこのコートを着ていたら格好良いんですが、まだちょっと気が引けてしまいます。
フロントボタンは首元にしか付かない仕様もユニークです。
予備で一つボタンが付属しているので、自分で付ければウェスト位置のループを使って留めることができるようになるみたいです。
しかし自分がカシミヤのコートを着るようになるなんて思いもしませんでした。
それに裏地なんてシルク100%ですよ。
王様かよって話ですよね・・・
アウトドアウェアとは違った意味で今の自分にはオーバースペックなのですが、少しずつ似合うようになっていけば良いなって思っております。
Seki