ここ2〜3年(もっとか?)は履いていないので、ブログにも登場することがなかったParabootのMICHAEL
リスレザーという油分を多く含んだレザーの特性で、しばらく放置しておくと白い粉のようなものが出てきています。
(新品の状態を箱から出すと真っ白だったりするのでギョッとする事があります)
レザーの柔らかさも相まって、だいぶくたびれた印象でしたが、この度の全革靴のメンテナンスにより蘇りました。
ソールはちょっとすり減り気味ですが、全体としてはParabootらしい雰囲気の貫禄がついたように思います。
ご存知の方も多いと思いますが、Parabootは世界でも唯一、自社でラバーソールを生産するメーカーです。
原料が出荷されているブラジルのパラ州からブランド名の由来がきています。
原料の天然ゴムを仕入れて、それをフランスの自社工場でワッフル焼き器のようなもので成型しているのを5年前に見学させてもらいました。
見学したら贔屓目に見る訳ではありませんが、このソールは雨や雪に本当に強く、持っている革靴のなかでは一番グリップが良いので雪の日に履くには間違いない選択になっています。
とは言えVibramのArctic Gripほどではないと思います。
これも以前イタリアの本社で氷の上を歩くテストをさせてもらったのですが、驚くほどグリップしました。
ただ見た目はやはり「そっち系」になるので、ちょっと敬遠しちゃいます・・・
と思ったらこんなモデルもあるんですね。
まあ、そこまでの本気系ではないにしろ、雪道でも滑ることのないこのソールへの信頼度は本当に高いです。
合わせてクッション性も適度にあるので、スニーカーしか履いたことがないけど革靴に挑戦したい、なんて方には必ずお薦めしている靴です。
アッパーも柔らかく、履き始めからすぐに馴染むので靴擦れなんかとも無縁かと思います。
そんなParabootですが、フランスでは「おじさん靴」の位置付けですので、普通のおじさんがかなり履き込んだParabootを愛用しているのを見かけることがあります。
僕のMICHAELもそんな存在になれたら良いなと改めて思いました。
Seki