古くからの友人であり、日本を代表するストリートフォトグラファーのシトウレイちゃんの集大成とも言える一冊。
This book is the culmination of my old friend and one of Japan’s leading street photographers, Rei Shito.
まず出版社がNYのRizzoliというのが凄い。
First of all, the publisher is Rizzoli of New York, which is great.
そして装丁も格好良いし、中身も濃くて読み応え（見応えと言いたいのですが写真に付けられた文章がまた素敵なのです）も十分。
ファッションに興味がある人は必見だと思います。
出てくる個性的な人たちのファッションを見ているだけで楽しいのですが、それと同じくらい魅力的だと思うのが写っている東京の街並み。
１年と言わず、数ヶ月単位で店ができたり無くなったり、目まぐるしく変わる東京の景色がとてもうまく切り取られています。
もちろんそこに写っている人とのコントラストがあってこそなのですが。
例えばこの写真。
まるでよく出来たファッション写真のような背景とスタイリングの組み合わせ。
これは東京でしか見られないのではないかと思ってしまいます。
これを見たファッションが好きな海外の人はきっと東京に行きたくなるでしょうし、Parisの写真も多いのでまだ行った事のない日本人にとっても楽しいと思います。
ショー会場の周りだけではなく、普段のParisの街が見られるのも良いです。
そして当たり前ですがショー会場などで写っている人たちがマスクをしていない（！）
もうこういった（マスク無しの）写真を撮る事ですら難しいのかもな、なんて気持ちにもなってしまいます。
“It’s not what you wear, it’s how you wear it”
という彼女のコンセプトも素晴らしく、普通の格好が好きな僕でも少しだけ冒険してみようかな？と思えます。
She also has a great concept, and it makes me feel like dressing with a little more adventurous.
今読んでも楽しい本ですが、将来的に資料としての価値が高まる本だとも感じています。
It’s a fun book to read now, but I also feel that it’s a book that will be more valuable as a resource in the future.
Seki
