今日はBG-03に使われている素材の話を。
このブログを読んでいる方はご存知かもしれませんが、動物の「皮」を鞣したものを「革」と言います。(Wikipediaより)
本日の文章には「皮」と「革」が混在していますが、加工前と加工後によって呼び方が変わると思っておいてください。
まず、素材表記は「牛革」となります。
牛革というのは革製品では一般的ですが、BG-03に使われている原皮は「国産黒毛和牛」なのです。
Bovine leather is a common name for leather goods, but BG-03 is made from “Japanese Black Wagyu”.
なんだか鞄の紹介ではなく、焼肉屋かなんかの宣伝みたいになってきていますが、続けます。
一般的に、和牛は欧米の牛と比べると体も小さく、皮も薄くて固いうえに、脂肪分(サシ)が多いので、加工が難しいと言われています。
(ちなみに牛全体にサシが行き渡った状態がいわゆる”霜降り”です)
日本で鞣す革でも、原皮は国産よりも海外から輸入している事が多いのはこういった理由からなのですね。
今回BG-03の為に、皮に厚みのある希少性の高い黒毛和牛だけを厳選して使用しています。
(こういう説明もこだわりの焼肉屋っぽくなってしまう・・・)
元々は家具向けに開発されたレザーで、ステアハイド(生後3~6ヶ月以内に去勢され2年以上経った牡の成牛)を使用しています。
表面のシボは水性の薬品によるシュリンク(革を縮ませる)加工によって出していて、色落ちしにくく摩擦にも強いという特徴があります。
そしてこれは蘊蓄ではなく主観になりますが、触るともっちり張りがあるのにスベスベした気持ちのよいタッチで、見た目から感じる黒いレザーグッズ特有のハードな印象とは正反対です。
BG-03で作りたかったのはただの「袋」というのは先日書きました。
レザーのバッグに持つイメージって「高級感」とか「カッチリ感」もしくは「タフ」とか「ハード」というのが普通かなって思うのです。(というかそれが魅力とも言えます)
そのどれも持っていないようで持っている(感じられる?)みたいなバランスのバッグだったら面白いかも、というか自分が気負わず持てるかなって思いました。
使い始めからクタっと馴染んで使いやすい、それでいて使い込んでいく楽しさもある。
商品ページは週明けにアップできるようにしますので、少々お待ちください。
発売は日本時間の11月27日(金)12:00です。
それでは皆様、素敵な週末を。
Have a good weekend.
Seki