KatyとBobbinのカップルが3年前にスタートしたSTORY mfg.はそのユニークなコンセプトにより、世界中でファンを獲得しています。
STORY mfg. has started 3 years ago by Katy and Bobbin, and they have their fans everywhere in the world with their unique concept.
そんな彼らのショップも前回ご紹介したHackney Roadのスタジオに同居(?)しているのでご紹介します。
Their shop is in the place which I wrote previously.
入口のロビーから下に降りていくと・・・
そこにショップはあります。
ただ、ショップという枠にはめて良いのか、もっとパーソナルなスペースだと感じました。
It’s not just a shop, I feel it’s more like their personal space.
もちろん、これらの素晴らしいアイテムを購入することができるという点では、紛れもなくショップなのですが・・・
ブランドのショールームでもないし、言うなれば「彼ら(STORY mfg.)の部屋」ということになるのでしょうか。
彼らの掲げる「SLOW MADE」は現代のファッショントレンドのサイクルとは対局にあるコンセプトで、使われる素材は全てオーガニックコットン、そしてそれを染色するのも植物などの天然染料というこだわりようです。
二人が好きなものを、「じっくりと時間をかけて作っていこう(プロダクトもブランドも)」という気持ちがとても伝わってくるコンセプトです。
ただ、そういったコンセプトだけ聞くと、よくあるオーガニック系ブランドを想像してしまいますが、彼らの作るアイテムはとてもモダンで今の気分もちゃんと入っているのが特徴です。
Their items are not what we imagine “Organic style brands”, they also catch and express latest feeling.
染色に関しても「天然染料の方が色が綺麗だから」という考えを優先しているように思えます。
例えばこのシャツはオープンの前日にBobbinが染めていたものですが、真ん中のピンクは「アボカド」で、周りのグリーンは天然インディゴに鉄を混ぜて染めた色で、どちらもとても魅力的です。
もちろん定番で使われる美しいインディゴブルーもそうですし、必ずしもオーガニックというコンセプトありきではないような印象を受けます。
自分たちが好きなものを真面目に追求している(もっと自由で、押し付けがましくもない)彼らの服には、他のオーガニック系にはない特別な魅力を感じる事ができるのだと思います。
昨年のイギリスのEU離脱時に3着制作というブルゾンも展示されていました。(残念ながら非売品)
天然インディゴ染めのボディに、地域別のEU離脱と残留の支持率が手刺繍で施されています。
左腕に付くタグも面白いです。
ゴ○テックス的な架空のアウトドアブランドを思わせるタグに、自分たちのメッセージを込めています。
彼らの服はOPEN AS USUALでも取り扱われているので、店頭に出す際のスチーム掛けでは手が真っ青になったり、染料の強い匂いが残っていたりと、一筋縄ではいかない体験(?)もしているのですが、なかなかここまで強い個性を(取り扱いにも)発揮するブランドも少ないと思います。
個人的にはまだ購入したことがないのですが、そのうち手に入れて、長い付き合いをしてみたいと思わせるブランドです。
Seki
188 Hackney Road London E2 8JP UK
(奥にもう一部屋ありました・・・)