LIVIN' IN PARIS

35mm

date: 2024.01.16 category: PHOTO author:

久しぶりのカメラネタです。

しばらくはこの組み合わせで使っていましたが、やはり新しいレンズが欲しくなってきます。

きっかけはこの集まりで借り物のSummilux 35mm ASPHで撮影したところ、35mmの良さに惹かれてしまったことです。

実はそれまでもSummilux 35mm ASPHは気になるレンズの一つでしたが、その時に初めてカメラに着けてみたところ、バランスがあまり好みではないことに気付きました。

レンズが大口径なのでM型ライカのコンパクトさが失われてしまい、まるでQシリーズのような見た目になってしまいます。(Qが悪いとは決して言っていませんがMの良さとQの良さは別物だと思うので)

大口径もここまで大きければ変態的で気になってしまうのですが・・・(いつか欲しい)

 

でもやっぱり35mmは気になる。

というわけでいつもの左岸のライカストアへ。

 

新しいレンズは欲しいけれど、そう何本も必要ない。

まずは手持ちの28mmを売ることにしました。

フランスのライカストアはそれぞれの店が独自の中古商品を仕入れて販売しています。

僕たちがライカストアにカメラやレンズを売りたい場合は2つの方法を選べます。

1、 委託商品として店頭に置かせてもらい、売れたらお金が支払われる。

2、 店頭にある他の商品を購入する場合であれば下取りしてもらえる。

 

最初は急ぐこともないし、1の委託で置いといてもらおうかなと思っていたのですが、「なにか35mmのレンズはないかな?」と聞いてみて出てきたのがこのSummicron 35mmでした。

ここでも書きましたが、「ライカのレンズはズミクロンに始まりズミクロンに終わる」というほどの大定番。

Levi’sなら501、Aldenなら990、J.M.Westonなら180ローファーのような存在、それがズミクロンです。

歴史の長いレンズだけあって、35mmだけでも年代ごとにたくさんの仕様の違いがあります。

その中でも第4世代(7枚玉とも呼ばれる)のこのモデルは一番全長が短いというのもあり、ライカを使い始めた頃からいつか使ってみたいと思っていたレンズでした。

しかもレンズ自体は美しい状態を保っているのに刻印された文字が薄くなった経年変化もとても美しい。

ほぼ即決で28mmを下取りに出して、このレンズを持ち帰ってきました。

 

1980年製のレンズなので、自分の生まれ年と一年違いでちょっとだけ残念でしたがまあそれを言い出したらキリがない。

コレクターではないですから。

純正のUVフィルターも付属していたので、良い出会いだったと思います。

 

レンズのコンパクトさを活かして35mmはフィルムカメラのMPに、50mmはデジタルのM9-Pに付けっぱなしで使っています。

パリと東京のアパートに未現像のフィルムが10本ほど溜まっているので、まずはそれを現像に出さないと。

今年は今まで以上に写真を撮りたいなと思いつつ同じことを毎年言っていそうな気もしているので、マイペースに楽しみます。

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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