昨日の投稿では書かなかった「トートバッグをたまたま使い始めたきっかけ」は、今年の1月のファッションウィークまでさかのぼります。
その日はDIGAWELのレザーバッグを持って展示会に出かけました。
地下鉄に乗っていると、前のマダムが僕のバッグを指差して何かを言っています。
何を言っているかは分かりませんが、とりあえずバッグを見てみると、中のペットボトルから水が大量にこぼれていました・・・
レザーの特性なのか、縫製が丁寧だからか、中の水はあまり外に漏れず、バケツのようにバッグの中に溜まっていました。
慌てて次の駅で降りて、中身を全部出してみましたが、もちろん水浸し・・・
気を取り直して、そのまま展示会場へ。
いくつかのブランドがある中で、たまたま以前お会いした事のある日本人デザイナーに再会しました。
聞くと初めてのParis出展だそうで、今回の展示会の為に製作したノベルティのバッグを頂きました。
通常こういったノベルティを頂いてすぐに使う事はないのですが(そして結局一度も使わない)、持ってきていたバッグがまだ乾いていなかったので、有り難く使わせて頂く事にしました。
そんなきっかけで使い始めたトートバッグだったのですが、これがかなり考えられたデザイン(サイズ)でして、とても使いやすく、ファッションウィーク中はずっとそのバッグを使い、気付けばそれから毎日愛用するようになりました。
自分が使ってみて本当に良いと思えたバッグをAnonymousの第一弾で発売したい、という思いから製作がスタートしたのですが、そのきっかけは「たまたま」のご縁だったりするのが面白いところだと思っています。
The reason of releasing a tote bag as the first product in Anonymous was from my opportunity to start using a factional and useful bag by chance.
Seki