アキ・カウリスマキの映画「ル・アーヴルの靴みがき」に出てくる地名だからという理由だけで訪れたル・アーヴル。
ドーヴィルの駅から、バスに乗って港町オンフルールへ。
さらにバスを乗り継ぎ、約30分で着きます。
ル・アーヴルは、1944年イギリス空軍による大規模な爆撃を受けて壊滅、焼け野原となり、第二次世界大戦後、オーギュスト・ペレによって再建された港湾都市で、街自体が世界遺産。
戦災によりまっさらになってしまった状態の街を再建したことが、20世紀における都市計画の優れたモデル例として評価されたのだそうです。
基本的に街には「コンクリートの父」とも呼ばれるオーギュスト・ペレによる鉄筋コンクリートの団地がずーっと立ち並んでいます。
ちなみにこの団地群は、不動産屋さんで賃貸物件としてごく普通に紹介されているので「世界遺産に住まう」ことも夢ではありません。すごい。
フランスっぽくない、きちんと整頓された近代的な団地なのですが街はちょっと寂れていて、海は工業都市らしい無機質な感じで、なんともいえない不自然さがあり、ロケ撮影したらかっこよいなぁと思った次第です。
フランスを旅すると、ひとりロケハンが進みます。誰か来てくれないかなぁ…。
OKAMOTO