スーツの時に着ける時計。
A watch when I wear suits.
この、OMEGA 1970 Seamasterはずいぶん昔に祖父の形見分けでもらってから、しばらくしまったままにしていました。
This OMEGA 1970 Seamaster was given to me long time ago from my grandad, and it’s been put away for a while.
そろそろ使いたいなと思ったので、一度オーバーホールに出してから使い始めたのが4年程前でしょうか。
オーバーホールに出したのは川崎にあるこちらのショップ。
時計を修理に出すという行為が初めてだったので、ネットで調べて同じような年代のOMEGAを多く取り扱っているショップという事で相談に行きました。
この時計が作られた年代も、カレンダーの合わせ方など、何も知らなかったのですが、ショップで丁寧に説明してもらって理解が深まり、より愛着を持って使えるようになりました。
ベルトは元々オーストリッチの黒いベルトが付いていたのですが、古くなっていたのと気分を変えたかったので、Camille FournetでNAVYのリザードに変更しました。
それまではエキゾチックレザーに対してあまり良い印象がなく、自分が使いたいとは思っていませんでしたが、着けてみるととても上品で違和感無く収まりました。
とは言え、バッグや靴なんかに挑戦するのは当分先のことになりそうですが・・・
この時計には興味深いエピソードがあります。
昔、祖父の家に空き巣が入った時に、この時計は一度盗まれています。
ただ、まだまだ舶来時計が珍しい時代に、身なりに似合わない時計を着けていた犯人は駅で職務質問をされ、そのまま逮捕されたそうです・・・
今も昔も着こなしのバランスって大切ですよね。(違うか・・・)
残念ながら祖父がどういう経緯でこの時計を購入したのか、という話を本人から聞く事はできませんでしたが、空き巣のエピソードを含め、半世紀近く前に作られた時計をこうして普段使いできるという事に、面白さを感じずにはいられません。
Seki