LIVIN' IN PARIS

Military cloth

date: 2020.11.10 category: ANONYMOUS author:

Anonymous JK-01に使用しているのは3年前に作ったCT-01と同じ組織で糸を太くしたものです。

糸の太さ以外はほぼ同じなので経年変化という点で参考になるかと思い、3年間着ているCT-01の写真を撮ってみました。

昨日の投稿でも書いた「気付くとよく着ているコート」の一つです。

デニムのように育てる楽しみがある生地なのではないでしょうか。

I think it’s a fun fabric to grow, just like denim.

確かまだ1回か2回しか洗っていないので、そろそろ洗った方が良いかもしれません。

 

あとはたまに登場する生地にある節のような玉のようなこいつ。

And then there’s this guy who looks like a knotty ball of dough that sometimes appears on the fabric.

通常のショップであれば織傷の一言で片付けられてしまうのでしょうが、これはこの生地の魅力の一つだと思っています。

I think this is one of the things I love about this fabric, although in a normal shop it would probably be dismissed with one word: weave scratches.

JK-01のサンプルにも同じような傷があったので商品写真にも載せておきましたが、もちろんこれが全部のジャケットにある訳ではありません。

こういった凹凸感のある生地だと気にならないどころか、むしろ魅力として捉えることができると思いませんか?

例えば革靴でも大きな傷が付いた瞬間(知った瞬間)はショックですが、しっかりと磨くなりケアをすれば結果的には良いアジになります。

 

こうやって考えると服でも靴でも正装用だと無しである傷(と一括りにするのは憚られますが)がカジュアルでは自分だけの愛せるポイントになる(であってほしい)と思います。

まるでクジの「当たり」のように書いてしまいましたが、「普通」の洋服屋(特に百貨店のような)だと確実に「外れ」と言われてしまいますよね・・・

 

決して狙って付けたものではない、選べないアジも今回のジャケットの魅力だと思っています。

(共感してくれる人がいたら嬉しいです)

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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