前回はMPの見た目の格好良さを書きましたが、今回は使ってみた感想を。
とっても素人な感想ですので、これから機械式フィルムカメラを買いたいという方に参考になればと思います。
まず使ってみて思うのは、電源をONにしないでも使える!という事です。
何をそんな当たり前の事を、と思われるかもしれませんが、デジカメで慣れているとこんな当たり前のことにも感動しますし、使い始めはまず電源ボタンを探してしまいます。
露出計のために電池は入っているのですが、シャッターを切るのに電源は必要ありません。
これって機械式時計と同じって事だよなって思います。
職人さえいれば古い機械式のカメラはいくらでも修理できるというのも時計と同じ理屈ですね。
もちろん背面にはモニターもなく(当たり前)、ISO感度のダイヤルがあるのみです。
また盗まれたらたまりませんので、ネックストラップでしっかりと首から下げています。
取り敢えず付属の純正ストラップを使っていますが、また新しく作ってみるのも良いかもしれません。
以前Anonymousで作ったストラップも完売後に問い合わせ多いですし。(BLACKは完売しましたが、ヌメ革のモデルはまだありますので、クラシックスタイルがお好きな方は是非ご連絡ください)
そして使用する上での動きでデジカメとの最大の違いは「フィルムの巻き上げレバー」でしょうか。
「スッ」と巻き上げるてシャッターを切ると「チャッ」という音と感触があります。
「スッ」「チャッ」「スッ」「チャッ」という一連の動作が心地よいです。
(擬音語合ってますかね・・・?)
シャッターは半押しで露出計がONになるので、そこから押し込むと切れるのですが、感覚としては結構押し込むなーという印象です。
デジタルのM9-Pを「ソフトレリーズ設定」(軽くシャッター押すと切れる設定で、低速時の手振れを防ぐ為だと思われます)にしているので、余計にそう思うのかもしれません。
本体の厚みなど、両者を比べてみると違いはあるのですが、やはりM型の基本ルールに乗っ取って作られているだけあり、持ってみると同じカメラのように感じてしまいます。
思わず電源ボタンを探してしまうのもそう言った理由からかなと。
あ、でもシャッターダイアルは逆向きなので、結構迷いますね・・・
週末に一本目のフィルムを撮り終わりましたので、フィルムの巻き戻しを。
このRと矢印が書いてある巻き戻しノブを引き上げてグリグリ回していきます。
僕が使っているLEICAFLEX SL2やM4以降のカメラはクランク式なので、「クルクル」と回るのでしょうが、これは「グリグリ」という感じです。
巻き戻しのスピードはクランク式には敵わないでしょうが、正面から見た時のバランスはノブ式の方が圧倒的に格好良いと思います。(個人的感想です)
戦場カメラマンではないので、巻き戻しのスピードはそこまで重要視しなくても良いですよね・・・
一本目のフィルムが果たしてちゃんと撮れているのか。
それが後にならないと分からないのもまたフィルムカメラの魅力かと。
SL亡き今、新たな相棒としてMPをたくさん使う一年にしたいなって思います。
Seki