自分の中で「ナシ」だったものが「アリ」になるのが最近のファッションのテーマというか、気になっているトピックです。
このニットも昔は絶対ナシだったもの。
でもなぜか、今の気分だとすごくアリ。
毛玉加工のアイテム(その時はジャケットだったかな)を初めて見たのはイタリアのブランドか何かで、その当時はそもそもイタリア物にも興味が無いし、ニットの毛玉なんてこの世で最も嫌いなものの一つでした。
なのでもちろん無視。
むしろ毛玉ができないニットを探して毎年冬になるとネイビーのクルーネックばかり購入していました。
今もハイゲージのネイビーのニットには毛玉はできてほしくないですが、「毛玉」というキーワードだけならば許容できるようになりました。
冬はシャツの上にネイビーのクルーネックニットでジャケットというのが自分の定番ですが、ちょっとワンパターンになりがち。
そんな時に出会った発色の良いオレンジに毛玉加工(?)のニット。
THE COOLEST MAN YOU KNOWに久しぶりに行ったらオリジナルのプロダクトが更に充実していました。
多くのアイテムはイタリアの工場で作られているので、オーナーのFranckは買い付けだけではなく工場回りもしているようです。
セレクトショップがオリジナルアイテムを作るのはビジネス的な側面ももちろんあるのでしょうが、センスのある人が自分の作りたいもの、もしくは自分の店のお客さんが欲しがっているものを作るのは決して悪いことではないと思います。
セレクトしているブランドのパクリみたいになってしまうのは駄目ですが、もちろん彼らの場合はそれもない。
冬のParisは天気も優れないし、暗い日が続いたので買ったという説もありますが、とても気に入っています。
自分が着てこなかったアイテムなだけに、今までの着こなしに合わせると新鮮な気分になれるのも良いんです。
Seki