LIVIN' IN PARIS

BG-01 #3

date: 2017.07.26 category: ANONYMOUS author:

先日の投稿で書いたように、偶然の出会いから製作がスタートしたバッグ。

Parisで会った時にはAnonymousの構想がまだ固まっていなかったので、後日メールにてコンセプトを伝えました。

まだ実績の無いプロジェクトにも関わらず、内容に共感して頂けたのはとても嬉しかったのを覚えています。(第一弾ですし)

Parisと日本なので基本的にはメールでやり取りしながら、前回の帰国時に彼らのアトリエまでお邪魔して最終的な確認を行いました。

場所は東京ではない、ある地方都市。(地方という言い方は東京を中心にしているのであまり好きではないのですが・・・)

以前は東京で活動していた時期もあったそうですが、数年前に今の場所に拠点を移したそうです。

僕自身、Parisに来る前はずっと東京で仕事をしていたので、どうしても日本=東京というイメージで物事を捉えてしまっていたのですが、自分が海外に出てしまうと、東京も他の都市も合わせて日本という見え方に変わりました。

今はインターネットがあるので、日本のどこの場所にいても発信はできるし、海外の展示会に積極的に出ている東京以外を拠点にしているブランドもあります。

何となくですが、Parisに来てから知ったブランドは東京以外が多い気がします。

(Parisにそれらのブランドが多く進出しているという意味ではなく)日本に帰った時に出会ったブランドもあるし、Instagramで見つけたブランドもあるのですが、どこを拠点にしているというのは、当たり前ですが買う側(バイヤー)のブランド選びでは重要ではなくなっていると思います。

昔だったら原宿に事務所やショップがあって、というブランドが強かったのかもしれませんが、今は家賃の問題などもあり、東京以外で活動している方が自分たちのペースを上手く作り出せている印象を受けます。

金銭的な要素以外にもあると思うのは、東京で活動していると、悪い意味での競争(過度に周りと比べてしまう、もしくは比べられてしまう)に巻き込まれてしまう事です。

もちろん東京をベースにしていてもマイペースでやられているブランドもあるとは思いますが、場所(=周りの環境)が与える影響は小さくないと思います。

そういったブランドが駄目だ、という訳ではありませんが、そのペースに巻き込まれていないブランドは自由で面白いものが多いな、という完全な私見です。

事実、僕が先日オープンしたPARKSというポップアップショップでは、取り扱い21ブランド中7ブランドが東京以外のブランドでした。全体の30%ですから少なくないと思います。

 

と、話が脱線してしまいましたが、打ち合わせの為にどこかの場所を訪ねるという行為は単純に楽しいものです。それが初めての土地なら尚更。

I visited one city in Japan to have a meeting for this project. It was my first time to visit this city which excited me a lot, also I could have some quality time here to understand each other.

時間もその為に作るのでゆっくりできますし、お互いの考え(好きなものや物事の捉え方、ビジョンなど)の理解を深める事ができます。

ちょうど彼らは新しいお茶のブランドを始めるタイミングで、今研究しているお茶を色々と頂いたりしながら、バッグの細かい仕様を詰めていったのでした。

Seki

 

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PROFILE

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関 隼平 / JUMPEI SEKI


FASHION IMPROVER

1979年東京生まれ。2008年に1LDKの立ち上げに参加し、全店舗のバイイング、マネージメントを行う。2015年からはパリ店勤務となり2016年に独立。Fashion Improverとして様々なショップ、ブランドの価値を高める仕事をパリにてスタートさせる。
instagram.com/sekijumpei/
sekijumpei@gmail.com

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岡本 真実 / MAMI OKAMOTO


EDITER / WRITER

東京生まれ。大学卒業後、いくつかのメンズ、レディスファッション誌のエディターを経て、2015年6月よりパリ在住。現在、フリーランスの編集者として活動中。
mamio.kamot@gmail.com

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